苦しい1日。

  • Day:2012.01.16 18:29
  • Cat:映画
本当に大切にしたい人が、心底悩んで苦しんでいるとき
結局かける言葉はありふれた陳腐なものになってしまう。



「牛乳の中にいる蠅 その白と黒はよくわかる どんな人かは 着ているものでわかる 天気が良いか悪いかもわかる 何だってわかる 自分のこと以外なら」

フランソワ・ヴィヨン「軽口のバラード」



ガリクソンと久しぶりに映画を観に行きました。
園子音監督のヒミズ。原作の古谷実のヒミズを読んでおもしろいと思っていたのだけれど、
だいぶ内容が変わっているということで、どんなもんかなーと観に行った。
感想としては、すごく面白かったのだけれど、
ずいぶんヴァイオレンスになっていたし、今回の震災と絡めているのはテーマが違うんじゃ?
という感じで腑に落ちない部分もいくつかあった。最後の落ちも、原作に忠実にしてほしかった・・・。



言いたいのはそんなことではなくて、
主人公は「生きる」ってなんなんだろう、「自分」ってなんなんだろう、と苦悩していた。
もうそれはがむしゃらに、まっすぐに、時にはまっすぐすぎて暴力的なまでに、もがき苦しんでいた。
それまで、自己分析って割と得意、なんて思っていた私が、就活が始まったとたんに「自分」がなんなのか分からなくなった様から、すごく共感できた。ああ、自分っていったいなんなんだろうね。


話は変わり、お昼にドキュメンタリーをたまたま観た。
震災後1年を控えて、そういうドキュメンタリーを毎週これからやるようだ。
今回のは、福島で一人自給自足生活を営む老人の話(前篇)だったのだが、
やはり、事実は小説より奇なりじゃないけどこれは・・・ガツンときた。

クリスチャンの母のもとで育ち、戦争で友を目の前で亡くし、子供たちの笑顔のために生きようとした
おじいさん。信条は宮沢賢治の「アメニモマケズ」。65歳で大工を引退し、東京から福島に一人引越し、老人と子供の
楽園を作ろうと夢見る。しかし、NPO法人と名乗る団体にその善意に付け込まれ、約2400万を貸すが、
逃げられてしまう・・・。すべての財産を失ったおじいさんは、80歳の体で、ひとり自給自足をしている。
お金が無くなり、子供たちのために行ってきた幻燈も開催できなくなるが、地元の小学校の協力もあって
また開催することができた。そんな矢先に福島を地震が襲う・・・。


今回はこんな内容だった。
おじいさんは、「いいことをしていたら、悪いようにはならない」と母に教えられ、何十年もその教えに従ってきた。
NPOに騙されたことを悟った時、どんな気持ちだったろう。
夜、苦しくてむなしくて、どうしようもないときは紙に戒めを書きなぐる。
そして破り捨てるを繰り返す。
どうして神様はこんなにも懸命で誠実な人にここまでの仕打ちをするんだろう。

また話は変わって、今ガリクソンは悩んでいる。
理由は個人的な話なので、割愛するが全く将来が見えないのだ。
帰り際立ち寄ったカフェで何気なく私が問うた一言からずるずると芋づる式に話してくれた。
きっと悩んでいたけれどタイミングや空気を考えて話せなかったのかな、と思う。
何かアドヴァイスをしようにも、本当に八方ふさがりな状況でかける言葉が見つからなかった。
私はバイトの時間が迫っていたし、「とりあえず、帰るか・・・。」としか言えなかった。

バイト中、悶々と考えたのだが、こういう時なんて言ったらいいんだろう。
どんな言葉を考えても、陳腐な慰めになるような気がする。
前述のヒミズの住田君も、おじいさんも、彼氏も、苦しくなるくらい考えて悩んでいる点で優劣はない。
生きているうちはみんな悩まなくちゃいけない。くだらない悩みもあれば、発狂したくなるくらい苦しい悩みも。
生きるって、つらいね。
もしもそれぞれに近しい立場だったとして、私は本当にありきたりなことしか言えなくて、
本人は「同情するなら金をくれーーー!!!」な心境になると思う。

悩んだ挙句、メールしたのは、「お前はもう孤独な童貞野郎じゃない。この私が味方だ」
「つらくなったら私のおなかをモミモミしていいから、受験の時みたいにならないで」といったものだった・・・。
なんかもう、西野カナもばかにできないようなあほみたいなことしか言えない自分が悲しい。
難しいなあ。

そしてこの記事も何が書きたいのかわからなくなってきたww
いろいろ纏めすぎた。でも纏めざるを得ないくらい色々と考えさせられた1日だったということです。はい。



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。